2010/3/17 ●今日の朝日新聞から★ネットで中傷書き込み、最高裁で有罪でした。気をつけましょう!
 朝刊1面の見出しを見て、私も気をつけないといけないなぁ ってしみじみ感じました。
ネットで中傷書き込み
名誉毀損基準 緩めず
最高裁初判断


●概要(朝日新聞より)
 かなり端折っていますので、詳細は新聞やネットで確認してください。

前提 :
(男性会社員が、他のネットの書き込み、ある企業の内部関係者のメールなどを真実と信じた)
2002年10月〜11月 :
男性会社員が、ある企業が「カルト集団」と自身のホームページに書いた。
2004年 :
名誉毀損罪で在宅で起訴される。
一審判決 :
個人利用者の発する情報の信頼性は低い、。。。名誉毀損罪の緩やかな基準を示して無罪。
二審判決 :
緩やかな基準を否定し、罰金30万円。
最高裁判決 : (3/15)
個人利用者がネットに載せた情報であるからといって、閲覧する側が「信頼性が低い」と 受け取るとは限らないと指摘。
ネットに載せた情報は不特定多数の利用者が瞬時に閲覧でき、名誉毀損の被害が深刻になる可能性がある▽
ネット上の反論によって十分に名誉回復が図られる保証はない
----といったネットの特性を考慮。
名誉毀損罪が成立しないのは、活字などの従来の表現同様、内容が正しいと誤って信じたことについて 「確実な資料、根拠に照らして相当の理由があると認められるとき」だけ、とした。
...
(関係者に事実関係を確認することも一切なかった)など、いろいろ
「罪が成立する」として、上告を棄却。(有罪が確定)


●私の受け取り方
 私的には、極めて自然な判決だと思いました。

 本WEB内のいたるところで書いていますが、ネットで情報発信すると瞬時に不特定多数の人に見られる可能性があり、 (もちろん 閲覧者数が低いまま の場合も考えられます)  その広まった情報を回収、削除することは事実上不可能であり、判決同様に名誉回復が図られる保証はありません  そう考えれば、十分に配慮してネットに書き込む必要があります。


●今までの一般的な話
 一般的に個人が知っている事は限られていて、それ以外のことについては的外れなことを書くこともありえますし、 性格的な問題で、調べもせずに、これはこうだ! とか糾弾するサイトもあるかもしれません。  だから比較的信頼性が低いと考えられます。  一方、組織のサイトでは、複数の人間、専門家でその辺の不都合が起きないようにチェックしていると考えられ、 だから比較的信頼性が高いと考えられます。  なので、きちんとした企業、組織などのホームページの内容は信頼性が高く、 個人のホームページの内容は信頼性が低い、というのはだいたい当っていて、 ネット利用者全体で、そんな暗黙の了解でやっていたと、私は思います。  そして、信頼性が低いと思われているから、書きたい放題に書いていた人達が多かったと。  これらが「今までの感覚」でした。
(もちろん嘘を書く企業があるかもしれませんが。。。)


●これからの話
 今回の判決は、これを否定したことになります。  確かに、閲覧者が勝手に「信頼性がある」と判断すればそれまでですからね。。。

 これからは、全てのネット利用者、 特に、私を含めたWEB作成、ブログ作成、ネット書き込み側の人達が「今までの感覚」を change!! しないといけないですね。


●もしかして書き方も問題になる?

A会社はB宗教団体と組んでいる!
 とか断定的に書くと今回のようになるのでしょうが、
ここのこの書き込み、この会社のこのメール内容などから、もしかするとA会社はB宗教団体と組んでいると思います。
などの緩やかな書き方なら大丈夫なのでしょうか?  この辺って、今回の判決文をしっかり読み込めば理解できるのでしょうか????  新聞で専門家の解説があると、今後のWEB作成の参考になるのですが。。。  でも、やはり、後者のような推測自体を書くことが禁止されたってことなのかな。。。

 緩やかな推定などが書き込めないと、本当に起きているいろんな不正などについての議論も できなくなってしまいそうですし。。。  どなたか解説して下さると助かります。。。


●ここは大丈夫か?
(^^;;

 批判モノに関しましては、緩やかに書いているつもりです。  つまり、前章後半のように、緩やかに書いていれば名誉毀損罪で訴えられないことを期待していますので、 これが崩れると、意外に不具合の多いサイトになってしまいそうです。。。


●おまじないは有効?
 トップページの下方に、

日記は1次資料非参照で不確かなものです。
その他の内容もあやふやな記憶で書いていますので、
と書き、続けて、本WEBで強調で使われる赤字でしっかりと
本WEB内容を鵜呑みになさらないでください
と書き、わざわざ本WEBページの内容の信頼性が低い事を強調している場合、 今回の判決の
個人利用者がネットに載せた情報であるからといって、閲覧する側が「信頼性が低い」と 受け取るとは限らないと指摘。
を回避していると思うのですが。。。


●本WEBの信頼性は低いです
 何も注意書きが無ければ裁判所の判断のように、閲覧者が「信頼性が低い」と受け取るとは限りませんので、 信頼性が低くないってことは閲覧者が「信頼性が普通にある」と受け取り、 結果として名誉毀損罪が成立すると思いますが、  そもそも、自身で信頼性が低いと強調しているサイトの内容を、 閲覧した人が勝手に「このサイトは信頼性がある」と誤解されると私は困ります。  今回の判決だと、それでも書く方が悪いことになるのでしょうか???

 専門家の判断は如何に。。。(真面目に教えていただきたいです。。。)


●最近の心配ごと
 トヨタ自動車のリコール問題で、えっ、っと思った事もあり、いくつか文章を書いていますが。。。  それが、トヨタ自動車批判ととられ、訴えられないか、というのが心配なところです。  リコール問題への対応の批判の意味が半分ほどありますが、あと半分は安全性を高めてもらいたい、 早く回復してもらいたいと願ってフォローしている部分もあります。  その辺を汲み取っていただければ。。。 (内緒ですが、一部、内容を削除、変更したものがあります)


●結論
 皆さん、気をつけましょうね!




(2010/3/18)  朝日新聞の社説でも

ネットの倫理
自由な言論は責任が伴う
とありました。(確か、社説も天声人語同様に数日分はWEBで見られるはず)

 気になったのは、

気軽に書き込んだ言葉が書き手の想像を超えた範囲に広がり、 相手を深く傷つける場合もある。
で、私も気をつけないといけないなぁ、って改めて思いました。  バンクーバーオリンピックのスケート競技の日記では、皮肉を入れて批判的に書きましたが。。。  それが本人に悪く伝わってしまったら申し訳ないかなぁ って。  日記はそのままですが、次に頑張って欲しいと思っていますことを、 ここで強調させていただきます。




(2010/3/20)  どうでもいい話ですが。。。  本WEBを初期の頃からご覧の数名の知人の方々は、

本WEB内容を鵜呑みになさらないでください
が途中から書かれたことを知っているはずですが。。。  google検索でヒットするようになった頃からご覧の大勢の方々にとりましては 最初から書いてあったはずです。  つまり、昔から低信頼性を赤字で強調し続けてきたことになります。  証言してくださる方もいらっしゃるでしょうし、過去のバックアップファイルも証拠になるはずです。 (一応、訴えられない為の布石です)

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(2010/3/31)  3/17よりトップページに記載しておいた

本WEBの信頼性は低いです。勝手に「高い」と 誤解なさらないでください (^^)
これで大丈夫かな?
(3/末まで掲示予定)

を削除しました。  ニュースの為に一定期間強調しましたが、あとは赤字で強調した

本WEB内容を鵜呑みになさらないでください
に任せることにしました。

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