2008/2/9 ●情報セキュリティ教育

●情報セキュリティ教育
 今時の若い人は、 インターネット関係の情報セキュリティ教育を受けずに、 インターネットを自由に使えるので、 利益を享受しているのでしょうが、 それ以上に危険にさらされ、とても不幸な状況にある、 と私は思います。


●私のセキュリティ意識
 私がインターネットに接したのは会社に入ってからなので、 20代半ばのことです。
 それまでの期間で普通の倫理観をもって育ったつもりでいます。 (小さい時は、いろいろ悪いことをして叱られてきました)
 そして、個人的に勉強して初級システムアドミニストレーターの資格を取ったり、 会社で情報セキュリティ教育などを受けたので、 インターネット環境において セキュリティがとても大切なことを意識した上で、 WEBブラウザを使っていました。
(簡単に言うと、意識してインターネットしていた、ということです)

 本当に必要なWEBサイトしかアクセスしませんでした。
 自動車メーカーのサイト、google map、その他普通の会社のサイト、 知人のサイトくらいです。  あと、ウイルス対策ソフトを導入した上で、 いくつか個人のサイトを見るようになりました。
 掲示板も知人や所属チームしか見たことがありません。

(危険なサイトへはアクセスしたことがありませんので、 間違ったことを言っていたら指摘してください)


●子供のセキュリティ意識
 以前、妹の子供たちが来て、我が家のパソコンを使っていたときに、 全然知らないサイトを見て、動画を見たり、ゲームをしたりしていて、 ビックリしました。
 今時は、小学生高学年で、パソコンを操作して、WEBサイトへアクセスできるんですよね。
 彼らは、IP接続環境では接続元が分かること(=匿名でない)や、 クリックしてパソコンにロードされる実行ファイルにウイルスが入っている可能性があることも知りません。
 それでも簡単にパソコンを起動し、 インターネットエクスプローラーでWEBサイトへアクセスし、 好きなページを閲覧できてしまいます。  たぶん、これが普通の子供の実力だと思います。


●若い人の行動特性とインターネット環境(問題点)
 若いと、 倫理的にも未熟な部分もあり、 セキュリティ知識も少なく、 でも、好奇心は旺盛で、攻撃性が強かったり、 するので、そのような若い人が、 瞬時に世界中に情報発信でき、 瞬時に世界中の情報を得ることができる 世界最強の道具を、何の制限も無く簡単に使える状態が存在していることが問題だと思います。

 そして、インターネットがはまり易いという特性があります。 勉強しても成績がちょっとしか上がらなかったり、 練習しても100m走のタイムが短くならなかったり、 勉強やスポーツは自分の思い通りにならないことが多いですが、 インターネットは、自分の思い通りに無限にクリックしていくことが可能です。  ですから、若い人だけでなく、大人までもがはまるのだと思います。


●対処方法
 既に出来上がったインターネット環境を排除することは不可能なので、 どうやって若い人をインターネットから守るのか、について考える必要があります。

 学校裏掲示板での不正書き込みや、アダルトサイトへのアクセス、 詐欺サイトへのアクセスなどが問題になり、 パソコン側、プロバイダー側、サイト側などでの防止策が 検討されていますが、それも有効かもしれませんが、 一番有効なのは、小さいうちから道徳教育とセキュリティ教育をすることだと思います。

 どんな危険があるから近づいてはいけない、  こんな書き込みは相手を傷つけるから書いてはいけない、 など、今までの道徳教育、防犯教育の中に、情報セキュリティ教育を組み込んでいけば いいと思います。


●スピードが大切
 そういった教育の必要性が言われ、既に一部で始まっていますが、 展開が遅いと思います。
 既にインターネットが存在し、問題が発生しているので、 規制などの検討より先に、 トップダウンで緊急に全国展開していく必要があると思います。
 そうすることで、 若い人のインターネット加害者、被害者の増加を防げると思います。


●懸念点
 企業や学校でセキュリティ教育を受けた、まともな感覚の人はいいのですが、 そうでない人が問題を起こす、問題に巻き込まれる可能性があります。
 30歳代以上の人は、それなりに分別があると思われ、 一部の人が対象になり得ます。
 15歳以下であれば、これからあるであろう、道徳と セキュリティ教育をきちんと受ければ問題は少ないと思われます。
 問題は、今の10歳代後半、20歳代の人達です。 ネットのことを知らされないまま、ネットにはまり、 無意識のうちに誹謗中傷をしたり、著作権侵害をしたり、 いろいろ問題を起こす可能性があります。
 そして、対策が実施されなければ、ネット問題発生の弱点として、 数10年に渡って存在し続けることになり得ます。 (もちろん他の世代でもそういう人はいます)
 また、格好の詐欺の的になりそうです。
 そして特定の意見などに先導されて、 メール攻撃などを集団で行いやすい世代だと思われます。
 この人達に、リアルでもネットでも、 やっていいこと、悪いこと、をきちんと伝えられるかが、 鍵になると思います。


 いずれにせよ、インターネットが成長過程にあり、法律も未整備で、 教育も不備がある現在の状況に、20歳代を過ごしている若い人達は、 ある意味、不幸なのかもしれません。


ps. ネット詐欺だけで考えると、 団塊の世代を巧妙に誘い込む手口がこれから盛んになると思われます。  お金を持っていて、ネットに無知な人が パソコンでネットサーフィンを始めるので、 かなり危険かと思います。
 テレビのワイドショーや、新聞、雑誌、政府広報のCMなどで、 もう少し注意喚起した方がいいかもしれません。


(2008/2/7) 先日、学校裏サイトの問題や、それに関する規制のニュースがあったので、 書いてみました。2月5日の20時ころにはアップしたのですが、 WBSの中で「にんにく味噌」が見えたので、急遽、文章を差し替えました。
 2月5日24時以前に見た人は、内容が変わっているのに気づかれたかも しれませんね。(すみませんでした)

(2008/2/9 1:48) 2/7のWBSを8日深夜に見て、 再度、「情報セキュリティ教育」を移動しました。 8日には移動できないので、早すぎますが、9日の日記を掲載します。 すみません。


●ここが始まりの時間です
 いくつかの日記をリンクでつないでいます。よろしければご覧下さい (^^)
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