●再発防止策の提示
最近のニュースを見ていて「いつも感じていた」ところに、
一昨日の「異物混入」って単語に反応しました。
●LSIの不良解析
昔、品質管理部という部署で、
会社にとって非常に大切な特定のお客様の為だけに、
そのお客様から返却されるLSIの不良解析だけをやっていたことがあります。
数名の私のグループ以外の大多数の方々は、
お取引先各社の不良解析を普通に行っていました。
そのお客様の方でも非常に入念な調査をされた上で返却されてくるので、
一部は良品であったり、使用中に破壊されたものなどがありましたが、
大抵の場合は、LSIの不良が原因でした。
(詳細につきましては、残念ながらここでは申し上げられません)
一連の不良解析が完了し、お客様に 不良解析結果報告書 をお送りしますが、 その内容は次の通りでした。
●再発防止策の定義 (*1)
これ以後の「再発防止策」という言葉は、
前記「広義の再発防止策」のこと表しています。
お間違えの無いよう、ご注意ください。
つまり、「再発防止策」とは、前記 1. 2. 3. 4. を全て含むものです。
●再発防止策の提示の意味
商品に対して代金を支払っているお客様に不具合品を出荷してしまったのですから、
経緯の説明から一般的な再発防止策までも含めて、全てをお客様にご説明することが、
お客様に納得していただく為に必要だと思います。
と言うような仕事を当然のようにしてきたので、
●再発防止策の提示の利益
また、「正しい再発防止策」を公開、提示することは、
警察を例にすれば、
不具合を起こした警察署だけでなく、
他の警察署でも同様の不具合を発生させない為のマニュアルとしても活用でき、
「真の再発防止策」として機能すると考えられます。
(2度と同じことが起きず、警察も国民も幸せになれます)
謝罪するのが嫌とか、その警察署の低さを露呈する、
という風にネガティブに考えるのではなく、
「ALL警察」として最善を尽くすにはどうすべきかを考え、行動してもらいたいと思います。
どうでもいい組織ならいいのですが、いつもお世話になっている会社、役所、警察などでの不祥事には、 特に再発防止策の提示をお願いしたいと思っています。
●再発防止策を提示しない不利益
再発防止策を提示しない、ということは、
「そんな必要は無い」と消費者、納税者をバカにしている
ように見えるだけでなく、
組織が変わろうとする意識が無いように見えるので、
怒りではなく、恐怖心を覚える、と言っています。
繰り返しになりますが、 正しい再発防止策を提示し、消費者、納税者に伝える過程で、 同じ組織内、同業他社にもこれが浸透し、意識されることになり、 全体として真の再発防止策になると考えます。
ps. 「ALL会社」、「ALL組織」、「ALL JAPAN」で最善な方法を
考えながら、みんなが自分の仕事をしていけたら、
日本もまだまだいけると思っています。
自分の部署の存続だけを目的に組織運営するのはやめて欲しいです。 組織として、人員配置、予算配分の全体最適化をきちんと進めて欲しいと思います。 民間は進んでいるのでしょうが、 国や地方の機関では全然進まないようなので、日本の将来が心配です。
ps.2 ALL xxx で最善に考えましょうよ、って、いつも言っていました。。。